地震への備えとして、建物の構造と同等、もしくはそれ以上に重要なのが「地盤」と「耐震等級」の確認です。特に大阪のように地形の多様な地域では、これらの条件が建売住宅の安全性に大きく関わります。

地盤の性質が建物の揺れに影響する

大阪には硬い地盤のエリアと、揺れを増幅しやすい軟弱地盤のエリアがあります。たとえば、埋立地や旧河川跡の地域は液状化のリスクがあり、住宅への影響も深刻です。一方で、台地や高台などは比較的揺れにくく、建売住宅でもより安心して暮らせる立地といえます。

地盤の性質は目に見えないため、物件の説明だけではわかりにくいですが、地盤調査報告書やハザードマップの確認は必須です。購入前にその土地の安全性を知ることで、地震リスクを最小限に抑えることができます。

耐震等級で住宅の耐震力を数値で判断する

耐震等級は建物の地震に対する強さを客観的に表す指標で、1から3まで設定されています。中でも耐震等級3は、警察署や消防署と同じ基準の強度が求められる高レベルの安全基準です。

建売住宅の場合でも、設計段階で等級3が取得されていれば、震度6〜7クラスの地震にもしっかり耐えうる構造であることがわかります。重要なのは、営業資料だけでなく「住宅性能評価書」や「設計図面」でその等級が明記されているかどうかを自分の目で確認することです。安全性の数値的裏付けは、長く安心して暮らすための根拠になります。